葉酸が欠乏する原因とは?葉酸の摂取目安と副作用について

管理人

葉酸は体にとって大切な栄養素の一つですが、時にこの葉酸が欠乏してしまう事があります。
食事からも少なからず摂取できる栄養素なものの、欠乏している原因があります。

 

葉酸が欠乏すると葉酸欠乏症などの深刻な疾患を引き起こす心配があります。
このページでは、そのいくつかの原因を紹介していきますね。

 

葉酸が欠乏する原因とは?

葉酸を含む食材を食べていない

葉酸が欠乏する最もな原因として、葉酸が含有している食品をほとんど口にしなくなる事です。
また、体調の変化によって、必要となる葉酸量が変化した際に、摂取する量が追いついていない事でも欠乏する原因となります。

 

女性の場合、妊娠前と妊娠中では必要な葉酸の量が異なるように、体の変化は大きく関係しています。

 

アルコールを摂取しすぎている

アルコールを過剰に摂取すると、葉酸が不足する原因になります。
アルコール成分は葉酸の吸収を阻害してしまう特徴があります。
すると、体内に蓄積されている葉酸自体も減少していく事となり、体内の葉酸が減る一方で欠乏する結果になるのです。

 

ピルの服用

普段からピルを飲まれる事がある方は、葉酸が欠乏しやすい特徴があります。
ピルは葉酸の吸収率を悪くしてしまう働きがあるため、不足しやすくなります。

 

また、下痢を起こす事が多かったり、ビタミンが不足している状態に関しても、葉酸が体内から体外へと排出されやすい状態になってしまいます。
そのため、葉酸の欠乏に陥りやすくなってしまいます。

 

生活の変化

妊娠したり運動量が増えて代謝が増加したりするような生活の変化があった場合、葉酸の使用量が増えてしまいます。
そうすると、これまで摂取していた量では不足する事があり、葉酸の欠乏という状況になる事があります。

 

これらが、葉酸が欠乏してしまう原因です。
やはり、食事から摂取する事が減ったり、体質が変化したりする事が主な原因となりますが、体に大切な成分なので、絶やさず摂取する事を心がけるのがおすすめです。
不足気味と思われる方は意識的に食事に取り入れたり、サプリから摂取するようにしてみたり改善することをおすすめします!

葉酸の摂取目安と副作用について

葉酸は、妊娠前から授乳期までに、体に大切な成分として知られます。
食事から、あるいはサプリメントから摂取するというのが一般的ですが、注意しなければならないのが「過剰摂取」です。

 

葉酸を過剰摂取すると、副作用に悩まされてしまう事となりますので、詳しい情報を紹介します。

 

葉酸の目安量について

葉酸をどのくらい摂取すると過剰摂取なのかという事を知る前に、まず1日の目安量を把握しておく必要があります。
厚生労働省が推奨する葉酸の摂取量は、1日に400μgと言われています。

 

食材からのこの量を摂取するには野菜や果物を取らなければ難しいですが、サプリメントの場合、この摂取量を簡単に摂れるように作られているものが多いです。
また、葉酸は多くても1,000μgの摂取までにとどめておく必要があり、それ以上の摂取は過剰摂取となります。

 

過剰摂取してしまうとどうなるの?

葉酸の過剰摂取は1日あたりに1,000μgですが、これ以上を超えると副作用を起こす心配があります。
主な副作用として「不眠症」「吐き気」「むくみ」「食欲不振」「発熱」「蕁麻疹」「皮膚の斑点」などがあげられます。
さらに、原因不明のかゆみが起こったり、呼吸障害を引き起こしたりする心配もあります。

 

高齢者の場合、ビタミンB12が不足している事をわかりづらくなるため、認知症を引き起こしてしまう心配もあります。
また、赤ちゃんのために摂取するという方は多いですが、過剰摂取は胎児にかえって悪影響を与える事にもつながります。

 

オーストラリアでは、葉酸を摂取しすぎることで赤ちゃんが喘息を患う可能性が高くなるという報告もあるようなので、摂取する時には目安量に気を配るのが大切です。

 

葉酸は健康や赤ちゃんのために大切と言われていますが、その反面、摂取しすぎると深刻な健康被害を患う可能性があるので注意しなければなりません。
サプリの場合、目安量が商品にしっかりと明記されていますので、指示に従って飲んだり、食事からの摂取にもある程度気を配るのが大切と言えるでしょう。